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ケース記録の書き方&お試しスーパービジョン(新メニュー)のご紹介
1級キャリアコンサルティング技能士&キャリアコンサルタントの木村典子です。
今回(2024.3.15.)、新たにキャリアコンサルタント有資格者向けメニューに追加した、「A:ケース記録の書き方&お試しスーパービジョン」についてご紹介いたしますね。
ケース記録を書いたことがありますか?
キャリアコンサルタント資格をお持ちの方は、「逐語録」は書いたことがある方が大半ではないでしょうか?しかし、「ケース記録」となると、いかがでしょう?
そういう私も、初めて「ケース記録」を作成したのは、2015年、今から約9年前、CCAスーパーバイザー養成講座でスーバービジョンについて学び始めた時でした。そして、試験に合格しCCA認定スーパーバイザー資格を取得し、1級キャリアコンサルティング技能士にも合格後、スーパービジョンをご提供していくうちに、いつの間にか、自分のなかで「ケース記録」が当たり前になってしまっていました。
(もしかしたら、「ケース記録ってどう書けばいいの?」と不安な気持ちになって、スーパービジョンに興味はあるけれど、踏み出せない方がいらっしゃるかもしれない)
そう気づいた私は、昨年、人数限定で「ケース記録の書き方30分&お試しスーパービジョン30分」を実施。受けた方々からご好評をいただいたので、今回、正式メニューに、A:ケース記録の書き方&お試しSVを加えました。
ケース記録と逐語録の違い
逐語録は、録音したものを聴き直しながら、一言一句、正確に書き留めて作成しますね。そう、逐語録をつくろうと思うと、録音していないと作れません。なぜなら、逐語録は、すべての具体的な対話内容を記録するものだからです。
しかし、ロープレでない限り、実際のキャリアコンサルティングを録音することは、なかなか難しいですね。まず、相談者(クライアント)の方の承諾が必須。もし、どこか主催団体を通してキャリアコンサルティングを提供している場合は、その主催者の承諾も必要になってきます。
このように、実際のキャリアコンサルティングを録音して、逐語録をつくることは困難な現状がありますので、キャリアコンサルティング力にさらに磨きをかけるためのセッション【スーパービジョン】では、通常、逐語録ではなく、ケース記録をもとに実施します。
では、ケース記録とは、どんなものなのでしょう?
- ケース記録は、逐語録のように一言一句を記したものではありません。
- 定型のケース記録用フォーマットはありません(※スーパービジョンをお申込みいただいた方には、スーパーバイザー木村典子オリジナルのフォーマットをお送りします)
- 「面談の流れ」がわかるように時系列で、A4 1~2枚にまとめます。複数回目の面談の場合は、それまでの経緯も簡潔に記します。
- 覚えている範囲で、相談者の言葉を思い出しながら、「 」でその言葉を記載します。覚えていないところは、「~~~という話があった」などと言う風に、書きます。
- キャリアコンサルタントのあなたが質問したため、答えてくれたことに関しては、キャリアコンサルタントであるあなたの質問の言葉も記載します。また、キャリアコンサルタントとして、提案したり、助言したことなどがあれば、それも記載します。
- 相談者に、スーパービジョンを受けるための事前承諾が取れればベストなのですが、取れないのが現実かと思います。ですので、個人が特定されないように、相談者の実名や会社名・学校名などは記載しません。Aさん、B社、C大学のように記します。イニシャルから取ったアルファベットではなく、Aから順にアルファベットを使っていきます。(スーパービジョンでも、もちろん守秘義務が順守されますが、キャリアコンサルタントとしての守秘義務の観点から、個人が特定されないようにする配慮です)
いかがでしょう?
「ケース記録」なんとなく、イメージできますでしょうか?
「なんとなく」イメージしていただけたらOKです!
もし、ケース記録作成に不安感がある場合は、A:ケース記録の書き方&お試しSVをお申込みください。
まず一度ケース記録を書いてみた上で、当日、前半30分間は、ケース記録を書くにあたって浮かんだ疑問点などをご質問いただき、解消してまいりましょう!そのうえで、後半30分間は、お試しスーパービジョンを受けていただけます。
お試しスーパービジョン30分で何が得られるの?
通常のスーパービジョンは、今回のリニューアルで90分間に変更いたしました。(以前は2時間でしたが、少し短縮し、若干価格を下げました)
「え?90分間でしているものを、30分で試して、何がわかるの?」
そんなお気持ちになった方もいらっしゃるかもしれませんね。
お試しスーパービジョンの目標は、「キャリアコンサルタントとしての自分のクセや傾向、何がどんな風にできているのか、さらに何をどんな風にできることを目指すのか」を明確にすることです。
つまり、「さらなる成長課題・次の成長目標」を明確にする時間です。
決してダメ出しされる時間ではありません(笑)。
キャリアコンサルティング、キャリア開発支援に、満点は存在しないと感じています。私自身も、決して、自分のキャリアコンサルティングが満点だなんて、全く思っていません。
私は、キャリア支援に携わって約20年になります。そして、経験を重ねるほどに実感しています。「常に、より良い支援をするには、どうすればいいのか?を考え、ブラッシュアップし続けること」が必要な専門職が、キャリアコンサルタントだと。
自分の課題と向き合うことは、コワイかもしれません。覚悟が必要です。しかし、「他者の人生に関わる」支援をするキャリアコンサルタントとして、自身の課題がわからないまま過ごすことの方が、私はコワイです。私自身も、スーパービジョンを受けると、いつもハッとさせられます。自分が気づいていなかった改善点に気づくことができるからです。
改善点に気づくことができれば、さらにより良い支援ができるように、自分を成長させていけますね!
※お試しスーパービジョンを受けた後に、さらに、その成長課題を具体的にどうしていくのかを明確にしていきたい場合は、90分間のスーパービジョン(B:単発スーパービジョン/C:スーパービジョン2回セット)をご活用ください。
※もちろん、お試しスーパービジョンなしに、90分間のスーパービジョンをお申込みいただくのも歓迎です!
スーバービジョンと事例検討(ケース検討)の違い
最後に、キャリアコンサルタント向けページにも記載しましたが、「スーバービジョン」と混同しやすい「事例検討(ケース検討)」との違いについて記しますね。
- スーパービジョンは、一つの対応事例をもとに、キャリアコンサルタントに焦点を当てて振り返って、自身の成長課題を明確にしていきます。いわば、取り上げる対応事例は、キャリアコンサルタントとしての傾向や改善課題を明確にするための一例。なぜなら、スーパービジョンは、キャリアコンサルタントとしての成長のためのセッションだからです。
- 事例検討(ケース検討)は、クライアントに焦点を当てて、実際の対応事例について、多様な視点で振り返ります。ほかにどのような対応の仕方があったか?など、その事例の対応について視野を広げたり、新たな観点を得たりするものです。
この2つは、具体的な事例をもとにする点は共通していますが、目的が異なりますね!
なお、スーパービジョンは、上述のように「キャリアコンサルタントとしてのさらなる成長」のためのものですので、取り上げる対応事例は、上手く行ったと思うものではなく、「あの対応でよかったのかな?」と感じるものを選ぶようにしてくださいね。
以上、新たにメニューに加えた、A:ケース記録の書き方&お試しSVについて、ご紹介させていただきました。
居住地に関係なく、オンライン(Zoom)で受けていただけますよ。
2024.3.15. 1級キャリアコンサルティング技能士・キャリアコンルタント木村典子